2008年2月19日火曜日

車とパソコンの共通点

車は統合型商品で、パソコンはモジュール型商品だといわれる。
統合型では、日本のすり合わせの妙がいかんなく発揮され、機械に感性を与える。その感性が付加価値になる。
モジュール型では、単に部品を組み合わせるだけで、感性がないため、生産性だけで価値が決定される。
というのはよく聞く話だが、インドのタタ社の超廉価車やOLPCなど、車とパソコンの価格破壊は更なる次元へ移ってきた。その点では車もパソコンも似たようなものだ。大きな変革の波にさらされるだろう。
しかし、車にはハイブリッドなどの付加価値が多少は残っているが、パソコンにはもう後がない。懐の深さで自動車はしのげるかもしれないが、日立に続いてパソコンから撤退するメーカーが登場するのも遠い将来のことではないだろう。
国内市場ばかり見ないで、むしろ海外市場で競争するようにしなければ未来はない。
ではどうすればよいのか、といえば、以下のような特徴を極限まで追求することだろう。
・美しさ
・軽さ
・薄さ
たとえば、ガラスのPCなどはどうだろう。強度など無視してよい。インテリアだと割り切ればよい。
究極の1チップPCなどが考えられるが、そのためにはIntelに遠慮せず互換CPUを開発しなければならない。太陽電池で動かすくらいのことは、そろそろ実現してほしい。いつまでも夢のままで終わらせては技術者の沽券に係わるのではないだろうか?
バッテリが重いなら、あえてバッテリをはずしてはどうか?そして美学を追求しては?アップルが頑なにバッテリを交換させないように、こだわりや欠点が新たな分野を開拓することもあるだろう。

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