YouTubeでStreamingが普及しているようにみえるが、Streamingが商業的に成功しているのは日本くらいだろう。日本にはハリウッドほどではないが、しかしそれに匹敵するコンテンツがあり、しかもハリウッドほど高くない価格で流通しているからだ。
Streamingの多くはWeb 1.0で行われている。しかし、これは手堅い反面問題も多い。例えば、ネットワークの品質によりしばしばコマ落ちする。高い値段でFTTHを導入すれば済むだろうが、皆ができることではない。ADSLのようなナローバンド(昔はADSLもブロードバンドと呼ばれていたが)では、Streamingは少し苦しい。お金を払っても満足な映像が見られないでは、なかなか普及しない。
それに対してVideo podcatingは枯れた技術だ。単にファイルをダウンロードしているだけだ。団ロードに時間はかかるが、ダウンロードが終われば快適に映像を楽しむことができる。しかし、画質を追及するとダウンロードは非常に長い時間がかかる。見たい時に見られるわけではない。そこで、BitTorrentのようなP2Pが注目される。また、Video podacastingではコンテンツ保護が難しい。アナログに変換されればDRMも意味がない。しかし、そもそもDRM自体が普及の抑制原因となっているようにも思われ、次第になくなりつつある。そうなればVideo Podcastingの問題が一つ減る。
このような利点と欠点を考えても、将来はVideo podcastingが勝つ可能性が高いように思える。
StreamingはNGNで帯域保証されれば活気づくかもしれない。しかし、所詮は島国日本の中だけの話だ。グローバルなStreamingはこれからもナローバンドが中心となる。
それに比べてVideo podcastingならば、今すぐでも高画質の映像を楽しむことができる。EUはTVコンテンツの配信をP2Pで行うことにしたようだ。
日本はインフラがあまりに進みすぎ、かえって新技術によって足元をすくわれている。韓国はADSLが普及しすぎたためFTTHが普及しないと聞く。同様に日本ではFTTHが普及しすぎたため、旧態依然たる配信方式に固執しているのかもしれない。
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