2007年10月14日日曜日

ハリウッドを笑えない日本のコンテンツ

ハリウッドで日本映画のリメークが盛んに行われている。
そのとき、ハリウッドがヒット作のシリーズものに終始し、アイデアが枯渇しているのではないかといわれた。
そこで、コンテンツが充実している?日本から借用して、リメークするのだという説明だ。
しかし、日本のコンテンツも連作に依存しているのが実態だ。
寅さん、釣りバカ日誌、ゴジラ、ウルトラマン、アトム、ブラックジャック、仮面ライダー、いずれも日本を代表するコンテンツだが、連作病にかかっている。
よく言えば、偉大なるワンパターンだが、これは感覚が麻痺した証拠でもある。
悪く言えば、中毒患者に売り続けるビジネスモデルであり、新規顧客の獲得にはつながらない。
しかし、まったく進歩がないわけではない。
例えば、ウルトラマンのようなヒーローものは、毎回怪獣を倒すことで1話が終わる。
初期のウルトラマンはそれだけのパターンだった。
しかし、その後、複数の話にまたがるストーリーが編みこまれることになった。
少しずつ真の強敵が明らかになるパターンだ。
このような話は、1話1話が単純でも単調にならない。通常は、真の強敵の正体は偶然の手がかりで明らかになる。これはストーリーとして作りやすい。
さらに、最近では受動的な偶然にたよるのではなく、積極的に策を弄することもある。このようなストーリーは難しい。
これをうまく仕上げて見事だったのはDEATH NOTEだ。
今後、このレベルの作品が次々出現するようなら、日本のコンテンツは本物といえる。

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