2007年9月14日金曜日

ブラジルの大学と提携する意味

ブラジルは地球上で日本の反対側にある。
時差は大きく遠隔会議でも対面は難しい。
企業ならアウトソーシングを考えるところだ。
日本語が通用するアウトソーシング先を探すのは指南の技だ。ブラジルには日本から移民した人も多い。もっとも2世、3世ともなればかならずしも日本語を話せるとはかぎらない。
よって、人的交流はある程度制限されざるをえない。しかし、計算資源なら話は別だ。
日本が昼ならブラジルは夜だ。互いの計算資源を融通すれば2倍のことができる。研究ならグリッドを構築するだけでもよい。
いま、シンクライアントが流行しつつある。クライアント自体は物理的に必要だが、サーバはかならずしも必要とは限らない。
そこでもう一歩踏み込んだ計算資源の統合を考えてみる。たとえば、日本の文系大学が自前で計算機管理するよりブラジルの工科系大学の資源を使えば安全かつ安価にシステムを構成できるかもしれない。
相手には日本語ソフトのメンテナンスの問題が生じるが、相手にも日本語ソフトを使う学生がいれば大きな障害にはならない。どのみち、これからは多言語化の時代だ。その意味でも日本語を使う可能性のある相手と提携するのがよい。
問題は、最近のインターネットが速いといっても地球の裏側まで行くにはかなり遅延が生じるということだ。
これは大きな問題だが、基礎的な研究・開発を行えば、何らかの解は見つかると思う。柔軟な発想が必要だ。

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