2007年9月14日金曜日

Wikipediaは参考文献になるか?

この問いにYesかNoかで答えることを強要されれば、Yesと答えるだろう。ただし、その後にbutが続く。おそらくNoと答えた人も同じだろう。
ようは信頼度(正しいという確率)の問題だ。
100%を要求されればNoだが、実用的な範囲(個人的な感覚では90%以上)ではYesと考える。
ある人はWikipediaには誤りがあるから書籍あるいは論文しか参考文献として使うべきではないという意見もある。確かに重要な証明で誤謬の余地がある文献を参照するのは禁物だ。しかし、もっと一般的な用語説明として文献を参照することがある。このような場合、必ずしも厳密さは要求されない。あるいは、厳密な定義自体がまだ確立していないことがある。このような場合、賛否両論を併記するWikipediaの方針が役立つ。そもそも書籍や論文に誤りがないというのは間違いで、せいぜい少ないというべきだ。しかし、少数の編集者にチェックされた文章の方が多数の読者にチェックされる文章より信頼性が高いと考えられる根拠はない。確かに編集者は一般読者より執筆に精通しているが、圧倒的多数の目にはかなわない。そうでなければ、出版後の訂正が多いことを説明できない。また、書籍や論文は出版後に訂正できないことも問題だ。
最初の問いに戻ると、私の答えは「Yes, but それを盲信しないこと」である。
可能なら2つ以上の文献を調べるべきだと思う。そのうちの1つがWikipediaであっても何の問題もない。
ただし、Wikipediaは既に有名なので、Wikipediaのコピーも多い。この場合、Wikipedia以外の文献を慎重に選択する必要がある。

0 件のコメント: