2007年9月10日月曜日

政治の目指すもの

政治は国民の暮らしを守るためにある。
そこで、政治は国民に今の日本でどうすれば生活ができるのか、一生暮らしていけるのか、ビジョンをいメス必要がある。
具体的には、普通の能力の人が普通に努力すれば、十分家族を養い、一生をまっとうできなければならない。
ぜいたくは必要ないが、決して貧しい最低限でない、普通の暮らしができなければならない。
ここで曲者は普通という言葉だ。
政府が国民生活について議論するとき平均を使う。
例えば、平均的所得に基づき税率を議論する。
しかし、現実には少数の高所得者と多数の低所得者がいるので、平均はむしろ高所得者になる。
まさか、これほどいいかげんな決め方をしているわけではないと思うが、数字には注意が必要だ。
いわゆる普通とは何なのかはっきりさせる必要がある。
少なくとも平均より一番分布の大きなところを中心に考えるべきだろう。
よく公務員の給与が基準にされるが、公務員の給与は際立って高くないが、決して低くない。
なぜなら、主だった企業の給与しか参考にしていないからだ。
だから公務員は安心だ。
しかし、今はそれよりずっと低い給与の人が増えている。
うえで述べた多数が最低限の生活保証に限りなく近づきつつあることが、大きな問題だ。
再分配のしくみが働かなければ自由主義経済そのものが失敗する。

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