2008年3月16日日曜日

卵料理

気のせいか最近オムレツの店が増えたような気がする。それとも注目した店がたまたまオムレツの店だったのかもしれない。しかし、それらの店が注目をあびるだけのメニューを持っていたことは確かだ。
なぜオムレツが熱いのかと考えたら、卵という食材に行き着いた。卵は生産効率の高い食品だ。宗教的禁忌もほとんどない。肉を加工するには必ず動物を殺す必要がある。卵は唯一ともいえる例外だ。無性卵なので生命と意識されることもほとんどない。値段も安い。飼料を考慮しなければ自給率も高い。ようするに極めて優れた食材だ。
この食材を活用しない手はない。そこで冒頭のような優れた卵料理が考案されたのだろう。
日本料理は世界に進出し、それなりに評価されているが、卵の活用という面では少々寂しいように思える。すぐに思いつくのは厚焼卵くらいだ。少し考えればいろいろあるとわかるが、いずれもメインディッシュとしては物足りない。厚焼卵の寿司もあるが、極めて単純だ。
グローバル化の中で変わらないものは淘汰される。日本料理を広めるために卵の活用を考えてはどうだろう。

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