2008年3月31日月曜日

HPCの限界はHWよりSW

日本のスパコン行政には問題がある。
この際、行政は無視するしかない。
どんなときでもできることをすることが原則だ。
今のHPCは何が問題かと言えば、ベクトル機に固執すること(による価格性能比の高騰)であり、その原因はソフトウェア(SW)の移植である。
ハードウェア(HW)はSWを動かす機械である。動かすSWが進歩しなければHWは多大の苦労を強いられる。一方、HWの性能を引き出すようにチューニングされたSWは、安価なHWでも十分な性能を実現する。
分散メモリに適したSWに転換し、しかも十分なチューニングを施す必要がある。
もし、日本が世界に貢献するならHWを開発することだけでなく、スカラー機に適したSWを開発したり、移植したりすることでもよいだろう。
CO2を消費するHWと何の資源も消費しないSWのどちらが優れたビジネスモデルなのか考えてみるとよい。

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