2008年3月17日月曜日

マルチユーザPC

PCのマルチユーザはあたりまえと思うかもしれない。しかし、同時に複数人がログオンできるPCはなかなかない。
昔コンピュータが高価だったころ複数人で使うのは当たり前だった。
それがPCが安価になると占有して使うようになった。こういうと進歩したかのように聞こえるが、OSとしては退化したのだ。昔は当たり前にできていたことができなくなったのだから。
昔のOS UNIXに代わり新しいOS Windowsが普及したが、新しいOSにはUNIXのすべての機能があるわけではなかった。この問題は古くから指摘され、MetaFrameなどが登場した。今でもWindowsには遠隔操作のRemoteDesktopはあってもマルチユーザでの利用は考えられていない。ただし、シンクライアントの製品の中にはマルチユーザを実現するものもある。
しかし、地球がフラット化し、コスト削減が極限まで進む中で、ありあまるCPUパワーをコスト削減に向けないのはおかしい。もっともメーカーにとって1台のPCを2人が使えば売上は半分になるのでうれしくない。Windowsの低機能は意図的なものだったのだろう。しかし、地球温暖化が問題にされる昨今、企業の売上ばかりを考えてはいられない。メーカーは2倍の値段で売ればよい。
このようなニーズは家庭用のPCにはほとんどない。しかし、企業や学校では大きなニーズがある。
マルチユーザWindowsがでるとUSB端末が登場するだろう。MacBook AirではUSBしかI/Fがない。このような傾向は今後拡大するだろう。端末も薄くなるだろう。MacBook Airのような端末を本体とUSBで接続することになる。ベストエフォートのLANよりUSBの方が端末には適している。シンクライアントならLANの方がよい。

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