2007年8月21日火曜日

Public, Personal, Social

WebはPublic, Personal, Socialと進化してきた。
Publicでは、ユーザという概念がなく、誰もが一様なサービスを享受する。
これは例えるならTVに似ている。TVは誰でも見えるが、一番見たいものとは限らない。
要求は個人によって異なる。そこで、個人のニーズに特化するサービスが求められた。
Publicは完全な共有である。
Personalでは、ユーザという概念で情報を集約し、その個人が一番欲しい情報を享受できるサービスが実現された。
しかし、実際には個人のニーズを完全に汲み取ることは極めて難しい。
しかも、効率が悪い。
個人化とは、非共有であり、各個人ごとに資源を使用する必要がある。
そこで、完全共有と非共有の中間として部分共有が模索された。
それがSocialである。
仲間、グループによる共有である。
グループには一定の傾向があり、共通性がある。
個人のニーズを汲み取ることは難しいが、集団のニーズを汲み取ることは比較的容易だ。なぜなら母集団が大きい分、データ量も多くなるからだ。多くのデータから信頼性の高い結論が求められる。
何事にも波がある。技術のトレンドにも波がある。
完全共有、非共有、部分共有と進んだトレンドは今後、部分共有を中心に0と1の間をゆれるだろう。
非共有に近い部分共有や完全共有に近い部分共有が出てくる。
例えば、ソーシャルブックマークは完全共有に近い部分共有だろう。なぜなら、誰がブックマークしたかという個人情報が隠蔽されれば、何をブックマークしたかを共有することは必ずしも忌避しない人が多いと思われるからだ。
一方、ソーシャルマップ(地図共有)なるサービスがあれば非共有に近い部分共有であろう。なぜなら、地図を公開するということはその人の行動パターンも公開することになり、多くの人が忌避すると考えられるからだ。

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