2008年1月17日木曜日

次世代シンクライアント1: 仮想化ネットブート・シンクライアント

シンクライアントは内部統制の御旗の元に勢いづいている。
シンクライアントには様々な実現方法があるが、コストを優先すればネットブート方式がよい。
ネットブート方式は基本的にサーバを使わない。それ以外の方式はシンクライアントの他にサーバを必要とする。サーバを仮想化することで利用率を高めることができるが、サーバをなくすことはできない。
ネットブートのクライアントは必ずしもシンではない。HDDを使わないファットクライアントのこともある。しかたがって、ネットブート・シンクライアントはシンクライアントより高い。しかし、サーバ+シンクライアントより安い。
一般的に、シンクライアントは5万、ファットクライアントあるいはサーバは20万と考えてよいだろう。サーバの見積もりが小さすぎるかもしれない。しかし、サーバとっても安いものもある。
シンクライアントだけでシステムを構成できるなら理想だが、それは不可能だ。
よって、コストの優劣は以下の順になる。
1) ファットクライアント(ネットブート)
2) シンクライアント+仮想サーバ
3) シンクライアント+サーバ
性能を犠牲にすれば1),2)は逆転する可能性もある。
クライアントの台数をC、サーバの台数をS、仮想化の多重化率をn=C/Sとすると、
1) 20C
2) 5C + 20C/n
3) 5C + 20C
となる。20C = 5C + 20C/nとすると、15C = 20C/n、ゆえにn=4/3となる。この比率で逆転する。n=2なら、2)の方が有利になる。この場合、性能は1/nになる。
性能を犠牲にしてよいなら、ネットブート方式をさらにコストダウンできる。それが提案する仮想化ネットブート・シンクライアントだ。ネットブートするファットクライアントの上で仮想マシンを動かし、その下に複数のシンクライアントをぶら下げる。
そのコストは簡単に表記すると以下のようになる。
0) 5(1-1/n)C + 20C/n
別の見方をすれば、サーバ室からサーバを追い出し、クライアントとして動作させるようにしたと考えることができる。
コスト的な優位性はダントツなので、今後このようなシステムが登場してくる可能性は大いにある。

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