2008年1月4日金曜日

HotRuby

以前、「クライアントRuby」という記事で「JavaScriptで動くRubyは反則だ」と書いたが、それを実現した兵(つわもの)がいたようだ。
その名はHotRubyという。
心配していた実行速度は、それほど低下しないらしく、これなら反則とはいえない。
HotRubyが実現できた背景にはRuby 1.9のVMがある。サーバ側でコンパイルされたコードをクライアント側にダウンロードして実行するしくみらしい。確かに、この方式ならばある程度の実行速度を実現できるだろう。
クライアントRubyの記事では、インタプリタをJavaScriptで実現するのは速度的に無理があると判断たが、コンパイル方式なら無理ではない。
しかし、HotRubyでは一度サーバ側にソースを転送してコンパイルする必要がある。そのためオフラインでは使えない。その意味ではJavaScriptに対抗できるものではない。そもそもJavaScriptで実行するので対抗してもいないのだが。
HotRubyの使い方としては、マシンにRubyをインストールすることなく実行できることだろう。
しかし、そのためにはライブラリをネットワーク経由でrequireするしくみが必要だ。自分で書けばよいだろうが、それでは不親切だ。そのあたりのライブラリ管理も今後の課題だろう。
個人的にはHotRubyがGoogle Gadgetになって欲しい。

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