2008年1月30日水曜日

LAMPのM&A

LAMPとは、Linux, Apache, MySQL, PHPのことだ。WebアプリケーションはLAMPであることが多い。LAMPによって完全なOSSが実現する。
しかし、LAMPの自由に変化が現れている。
PHPはZend社が開発している。
MySQLも会社が開発しているが、その会社をSunが買収した。
Apache自体はまだ非営利プロジェクトだが、関連会社の買収が進んでいる。SpringSourceがCovalent Technologiesを買収した。Covalent TechnologiesはApacheでASP.NET互換サーバを提供している。
Linuxでは、RedHat, Novelなどが開発をサポートしている。
営利企業のサポートはOSS開発に必要なものだ。だから、それによって自由が損なわれるということはないだろう。しかし、質的な変化は起こるだろう。例えば、どのような機能を優先的に開発するかは、その企業の都合になるかもしれない。市場が求めているともいえるので、それ自体が悪いことではない。
次に大きな買収はZendかも知れない。Zendを買収した企業は非常に大きな力を持つ。SunはJavaと競合するZendを買収しないだろう。IBMもJava指向だ。Microsoftは.NETを持つ。Zendに興味を持つのはサーバでサービスを提供する事業を営み、豊富な資金を持つ会社だろう。GoogleはどちらかといえばJava指向だろう。Yahooは資金がなく従業員を解雇しているほどだ。こう考えると意外に買い手がいない。

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