「フラット化する世界」が注目されている。
フラット化はグローバル化によって進行している。
グローバル化は均一化の側面を強く持っている。
すると行き着く先は「均一化した世界」であろう。
しかし、世界には均一化を阻む要因が数多く存在する。土地、気候、文化などだ。
これらの要因は川に沈む岩のようだ。大きな抵抗ではあるが、いずれは川によって侵食される。川の力の根源は欲だ。これは人間の根幹でもある。
しかし、世界をみれば川は一部でしかない。我々は多様性に囲まれている。川がすべてを侵食しない理由は、格差だろう。水は低きに流れる。
世界にも格差があるが、日本にも格差がある。世界の格差は均一化しつつあるが、国内の格差は拡大しつつある。いずれ世界の格差が均一化すれば国内の格差の方が大きくなる。
格差は人が作り出す。経済では人が法則だ。
温暖化の例を出しても人は自然を凌駕することがある。自然の偉大さに畏敬の念をいだく敬謙さと同時に自らの力を過小評価することなく自然に対するいたわりを持つ必要がある。
内部格差が増大し、外部格差を超えると、それを埋める流れが生じる。しかし、それまでは生じない。
ここで問題となるのは、外部格差と内部格差の時間差もさることながら、内部に格差が残るかどうかだ。格差がなければ、格差は埋まらない。全員貧乏では格差を埋めるお金がない。
よって企業の国際競争力を維持することは極めて重要だ。国内に世界に誇れる山を作る必要がある。今は自動車や半導体だ。これらの山を高く維持する必要がある。同時に新しい山を作り出す必要がある。
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