2008年1月23日水曜日

グローバル通信の無駄

現在、多くのデータセンターはアメリカにある。広い土地と安定した電力源があるからだ。
データセンターはアメリカ人だけが使うものではない。企業の所有物なので、どこに作ろうと企業の勝手だが、企業とてコストを考えなければならない。
データセンターは世界中から使われる。通信はただではない。金額ではなくエネルギーが問題だ。
エネルギーを最小化するようにデータセンターを配置するなら消費地に近い方がよい。
最大の消費地はアジアだ。中国とインドだけで世界人口の1/4を占める。経済力も間違いなく増加する。いずれもアメリカを抜くのは間違いない。ただし、アメリカも移民などで先進国では珍しく人口が増加している国なので、アメリカの人口増によっては優位が続く可能性もないではない。
日本がアメリカに及ばなかった原因の1つは人口だ。人間の生産性などそれほど差はない。せいぜい2倍だ。中国、インドにはアメリカの2倍以上の人口がある。
以上のことからデータセンターはアジア、特に中国ないしインドにあった方がよい。どちらかといえば、政治の民主化度、人口の増加率を考慮するとインドだろう。
しかし、今すぐインドにデータセンターを移す必要はないし、またできない。なぜなら、電力源が安定していないからだ。
インドが原子力(インドは核保有国だ)、自然エネルギーを組み合わせて、安定した電力供給を実現すれば、一挙にデータセンターの移動が起きるかもしれない。

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