2008年1月5日土曜日

My PC History (5) DOS/V

就職して初めて購入したマシンはPC/AT互換機、いわゆるDOS/Vマシンだ。
DOS/Vという言葉は死語かもしれないが、これには非常に大きな意味があった。
DOS/V以前の日本市場は日本語の壁に守られ、外国製パソコンの流入を阻んでいた。日本製パソコンは高価なハードウェアで日本語を表示していたのだ。
DOS/Vはソフトウェアにより日本語をグラフィックスとして表示する。CPU性能の向上により特別なハードウェアを使わなくても十分早く日本語を表示できるようになったのだ。
DOS/Vが登場したことで、日本市場にPC/ATが参入してきた。これに対して特殊なハードウェアを用いた日本製パソコンは価格的な全く対抗できなかった。ソフトが次々DOS/Vに対応する中で、その存在意義は次第に薄れていった。
近い将来PC 9801がなくなるだろうことを予想して、早めにDOS/Vを使ってみようと考え、新しいパソコンを買った。飯山電気製の互換機だった。
このパソコンで様々な実験をした。DOS/Vはもちろん、出たばかりのWindows 3.1を使い、最後は386BSDをインストールした。
386BSDはまだ未熟だったので、最後はWindows 3.1に戻った。また、シミュレーションなどに使うときにはDOS/Vで起動し、余計なプロセスにCPUパワーを奪われないようにした。このシミュレーションではメモリは問題ではなかった。
これ以降はWindows時代だ。仕事ではSunを使い、自分ではWindowsを使った。Macintoshを使った時期もあったが、未だになぜMacintoshを使う必要があるのかわからない。なぜなら使いたいソフトがないからだ。少なくともWindows 95以降、Macintoshを使う理由は何もないと思う。16ビットWindowsはハングすることで有名だったが、Windows NT以降は逆にMacintoshの方がハングすることで有名になった。ジョブスを呼び戻してiMacを出すまでAppleの低迷は続いた。

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