2008年1月16日水曜日

EC2でテストベッドを

最近では研究のため大規模なテストベッドを構築する動きが多い。
テストベッドを持つとシミュレーションではなく実機で評価を行える。実装は困難だが、問題点の発見が早くなり、競争相手より有利な立場に立てる。
実機というが一部に仮想化技術が使われる。問題ごとに実機を用意するわけにはいかないので共用する。問題による差を仮想化で隠ぺいする。実機そのものほど正確ではないが、シミュレーションより多くの事実がわかる。
このように現在の大掛かりな研究では、3つのステップを踏む。
1. シミュレーション
2. テストベッド
3. 実機
EC2はテストベッドに適している。予算が許せばいくらでも大規模のテストベッドを構築することができる。料金はHWより安い。使った分しかかからない。
EC2内の通信は無料なので経済的にネットワークを構築することができる。セキュリティの問題もほとんどない。
同種のサービスにPlanetLabなどがあるが、それより容易だ。
大規模なテストベッドをその都度構築するのは面倒なので、それを支援するツールが必要だ。
インスタンスイメージは共通とし、S3に格納すればよい。共通なので台数に依存しない。研究用なら十分5GBに収まるだろう。収まらなければ専用ノードを常時稼働させ、イメージを転送してもよい。
差分をデプロイするツールは必要だ。基本的にはFTPまたはHTTPでよい。スレーブノードが自発的にマスターノードからダウンロードすればよい。

0 件のコメント: